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株式会社ワイズコネクション
Q&A:
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油脂はどこから
   
 
 

 ポリフェノールの抗酸化機能が脚光を浴びたのは1990年代のことでした。

 そのきっかけは、赤ワインが好きなフランス人には心筋の病が少ないという”フレンチ・パラドックス”。赤ワインの色素、アントシアニ ンの抗酸化機能が動脈硬化を防ぐ、というのです。

 一方、喫煙率が高い日本でなぜか心筋梗塞が少ない、というのが”ジャパニーズ・パラドックス”[緑茶カテキンのおかげ]。高脂肪の肉食だけど長寿命という”地中海パラドックス”[オリーブ油のおかげ]。 何故か、ポリフェノールにまつわる小噺はつきません。

 
   
身近なポリフェノール
カテキン お茶、椿属
  アントシアニン ぶどう、いちご、ブルーベリーなど赤紫系の果物
  ルチン そば
  イソフラボン 大豆、豆腐や納豆など
  ケルセチン 玉葱やほうれん草、ブロッコリー、春菊
セサミン(リグニン類) ごま
タンニン 柿、栗、バナナなど
クロロゲン酸 コーヒー
   
 
ちなみに、緑茶ポリフェノール(カテキン類)、カカオポリフェノール(クロバミド類及びケルセチン類)、ブドウポリフェノール(アントシアニン類)といった呼び名は通称です。
 

ポリフェノールとは

 
ポリフェノールは、光合成を行う植物のほぼすべてに含まれる成分で、その存在は古くから知られていました。

たとえば、秋の紅葉はポリフェノールの一種、フラボノイド類の働きです。柿や栗に含まれるタンニンもポリフェノールの一種。その渋さが動物などに食べられるのを防ぐとともに、光に反応して成長を調節しているようです。

ポリフェノール:多価フェノール:PolyPhenole:すべて同じ意味
 

ポリフェノールの構造

 
 
 六角形のベンゼン環に水酸基-OHがついたものがフェノール65OH です。その多重型がポリフェノール[多価フェノール]で「1分子内に複数のフェノール性水酸基(ヒドロキシ基)をもつ植物性化合物」の総称とされます。  
 
  Phenol   Flavone  
     
  フェノール   フラボン  
 

 もともと自然の産物ですから多種多様、種別は数万あるいは数十万にのぼるとされます 。なかでもよく知られているのがフラボノイド類で、数千の化学種が知られています[上の表の青い欄]。 その基本構造は炭素3個のブリッジをふたつのフェノールがはさむ形です(ジフェニルプロパン構造)。

 ごま油に含まれるごまリグナンも、この類型です。

 
カテキン、縮合体構造  
 
 緑茶ポリフェノールと呼ばれるカテキンもフラボノイドの一つです。

 紅茶のポリフェノールはカテキンの3量体で、ティーフラビンと呼ばれます[右図]。

 ティーフラビンは、原料であるお茶(の葉)には含まれません。紅茶の発酵の過程でカテキンが重合したもの で縮合型タンニンと呼ばれます。

 
ブドウのアントシアニジンは、さらに多数のカテキンが縮合しています。ポリフェノールには高次縮合体が多く、分子量数千以上の巨大分子だったりします。単体のカテキンやフラボノイドはその構成単位、部品のようなものです。  
 
  系統別:  
  フェニルカルボン酸系 果物など
  リグニン系 ゴマ
  クルクミン系 ウコン
  クマリン系 パセリ、にんじん、桃、その他
  フラボノイド系  
    フラボン セロリ、パセリ
    イソフラボン マメ類
    フラボノール 野菜青果。ケルセチン(レタス,ブロッコリ、リンゴ果皮、タマネギ,茶,ソバ、プロポリス)他
    フラバン [スケルトン。自然には存在しない]
    フラバノール カテキン:樹木性の葉や果実
    フラバノン カンキツ果実
    アントシアニン いちご、なす、ブドウその他
 
 

ラディカルを捕えるスカベンジャー

 
 
生体内活性酸素
スーパーオキシド O2
過酸化水素 HO2
ヒドロキシルラジカル OH
一重項酸素 1O2
[]はラディカルの不対電子を示します
 
 
 表は体内の主な活性酸素です。これに対して、ポリフェノール類には以下のような抗酸化機能があげられます。  
  ラジカル捕捉・連鎖切断  
  ヒドロペルオキシド分解  
  金属キレート 型(不活性化)  
  一重項酸素消去  
  スーパーオキシド消去  
 
 なかでもラジカル補足、連鎖切断 が重要と考えられます。実際の反応は個々それぞれに異なりますが、大筋は以下のような仕組みです。  
     普通、ベンゼン環は単結合と二重結合が交互する六角形で示されます。しかし、実際は2重結合とされるπ電子6個は共鳴し非局在化 しています。いわば、6辺均等な1.5重結合のような状態です。

 フェノールのヒドロキシル基の酸素は、見かけ上、非共有電子対をベンゼン環に送り込み、π電子雲を拡大しているように見えます。

 
 
 
 このようなポリフェノール、フラボノイド類がラジカルと出会うと、容易に水素を乖離、比較的、温和な有機ラジカル、フェノキシラジカルを生じることが観測され ています。  
     
   
     
 
 といった形でラジカルを捕捉、自分がその犠牲となって連鎖攻撃を止める。つまり、相対的なスカベンジャーと考えられます。この形は、ビタミンEの抗酸化機能と共通で、ビタミンE自体もフラボノイドの一種と見ることもできます。  
 

その他の機能

 
 
 ポリフェノール、フラボノイドは、抗酸化以外にも種々の機能が認められます。たとえば

 ・コレステロール低下
 ・脂肪酸の代謝(β酸化)促進
 ・肝機能改善(アルコール分解促進)
 ・制がん
 ・血圧低下
 ・免疫力増強(食物アレルギー抑制)
 ・老化防止 等

 資質代謝は、SREBP抑制などの効果を示すもの[カテキン、ごまリグナンなど]。チトクローム P450 活性への影響などが指摘されています。

こちらをご覧ください。 

 
 
 
 
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